ブレイブウィッチーズ 感想
こんにちは。
今回は2016年秋アニメ『ブレイブウィッチーズ』の感想をしたためます。
あらすじ
1944年9月、第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」を中心とした連合軍の活躍で、ガリア共和国上空のネウロイの巣が消滅、欧州西部の安全が確保された。これを機に、連合軍は本格的に欧州中央~東部への反攻作戦を計画。オラーシャ帝国ペテルブルグに基地を構える、第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」にも出撃の命が下されようとしていた…。
総評
結論から言うと「ブレイブウィッチーズ」という部隊としても作品としてもストライクウィッチーズの偉大さを知らされた作品でした。良いところもあるのですが粗が目立つし何より前作と比較してしまうがゆえに物足りなく感じる。結果的に前作を引き立たせてしまったように思えます。
看過できないCG作画の質と使いどころ
まず目についてしまうのがCG。CGはOPにも本編にもCGが使われているのですが、とにかく質と使いどころが悪いのです。
OPでは一体のネウロイに向かってカメラが進み502の面々が代わる代わる映っていくのですがそのCGが滑らかでなく、まるでポリゴンのような違和感があります。さらにはその質の悪さでありながらアップにして映すため余計に目立つのです。毎話流れるOPで質の悪いCGを見るたびに少し残念な気持ちになりました。
本編では主に戦闘シーンにCGが使われていたのですが、前作は主に戦闘シーンで引きで描く構図の時に使われており、使用回数もそこまで多くはなく要所ではCGが使われておりませんでした。一方で今作ではウィッチを近距離で描く構図の時に使われておりCGであることが目立つ印象がありました。また、使用回数も前作と比べて多く戦闘シーンの要所でも使われており、表情や動きに物足りなさがありました。この辺りが作品全体の完成度を下げてしまったように思われます。
キャラの個性の弱さ
もう1つ残念に感じたのがキャラの個性の弱さです。前作「ストライクウィッチーズ」の魅力の1つはキャラの個性にありました。502の面々もキャラは悪くないのですが、ロスマンとサーシャが若干キャラが被っていたり、下原とジョゼ回であまり2人の内面を深められていなかったりして個性の弱さを感じました。ストライクと比べて話数が少ないことがあるにしても、ルッキーニのような悪ガキ要素やシャーリーのような快活さを持ったキャラがいなく、全体的におとなしくまとまっている印象を受けました。もう少しメリハリやギャップを持ったキャラで構成されていたら面白くなるのかなと思います。
今回はここまで。ブレイブウィッチーズについてマイナスな評価が中心となりましたが、決して嫌いではなく愛ゆえに厳しくなってしまった…といったところでしょうか。良いと感じたところもたくさんありましたし、劇場版の13話も楽しみにしています。ストライクウィッチーズをご覧になった方はぜひとも観ることをお勧めします。やってみなくちゃわからない!