クロスアンジュ 紹介
こんにちは。
今回は2014年10月から2015年3月にかけて放送されたアニメ『クロスアンジュ』の紹介をします。
なぜ感想ではなく紹介であるかといえば、ぜひともみなさんにネタバレをすることなく観てほしいからです。
あらすじ
人間たちは、「マナ」と呼ばれる画期的な情報伝達・物質操作能力を遺伝子操作の結果生まれつき持ち合わせるようになった。その結果、戦争や環境問題、食料不足などの諸問題は解決し、しばらく世界に安寧の日々が訪れた。一方で、突然変異により時折現れるマナをあつかえない者たちは「ノーマ」という蔑称で反社会的で野蛮な人物として虐げられ、「ノーマ管理法」と呼ばれる法律に基づき、社会から隔離されるという非人道的な扱いを他の人間からを受けるようになっていった。
大国「ミスルギ皇国」の第一皇女で、民衆から絶大な支持を受けていたアンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギもまた、幼き頃からしばらくノーマ根絶を理想とする思想に染まった人間の一人である。彼女が16歳を迎えて洗礼の儀が執り行われた際、兄・ジュリオによってノーマである事実を暴露される。まったく知らなかった事実を受け入れられず、困惑するアンジュリーゼに対し、警察は彼女を「ノーマ」として憎むべき猛獣として捉え人間の世界から隔離した。その混乱の最中、我が子アンジュリーゼを兵士の銃弾から庇った母・ソフィアは命を落とし、父・ジュライはノーマを隠してかばっていたとして皇帝の座を簒奪される。
シリアスなギャグエロロボットアニメ
この作品を一言でまとめるならば「シリアスなエロギャグロボットアニメ」です。要素多すぎでは…と思うのですがそれほどにこの作品はボリュームのある内容となっています。
「シリアスなギャグ」要素について。この作品は過酷な環境が舞台となっており登場人物たちはみな必死に自分の思うままに行動するのですが、それがシュールに噛み合いギャグ要素を生み出しています。もちろん狙ったギャグ要素も多くあり面白いのですが、シリアスな展開でも笑えてしまうのが不思議です。
「エロ」要素について。この作品では裸のシーンがあったり規制がかかったりするシーンがやたらとあります。一言でエロと言ってもラッキースケベもあればセックスを思わせる描写、エログロなどバリエーションは豊富です。そしてなぜかエロシーンだけ作画スタッフの気合が入っています。エロシーンをただエロいだけでなく、笑える要素が入っていることが多いのでその辺りも注目のしどころです。
「ロボット」要素についても魅力があるのですが、多くを語るにはネタバレを含んでしまうのでここでは控えます。
「シリアスなギャグエロロボット」アニメというジャンルは後にも先にもこの作品だけでしょう。一見の価値ありです。
怒涛の展開、 見事な引き、秀逸なパロディ
この作品は上述した多くの要素が見どころである一方で、全体のストーリーや各話ごとの構成も完成度が高いです。通常、25話構成のアニメとなると中だるみが起きがちです。しかしこの作品は息をつく間もないほどにストーリーが展開していきます。かといって散らかることもなく登場人物がある程度絞られた中で変化していくのでストーリーがわかりやすいです。
また、各話の引きがまさに見事です。新キャラの登場であったり新たな決意を固めたところで終わったり…話の切りをつけつつ次回が気になるような引きをしていて毎回次の話が楽しみになりました。
さらには秀逸なパロディも魅力のひとつ。クロスアンジュの監督はガンダムSEEDの監督を務めた福田己津央氏なのですが、その影響もあってかガンダムSEEDで登場した武器とそっくりな武器が本編で描かれています。その他にもロボットアニメであるにも関わらずエースをねらえ!やプロゴルファー猿のパロディシーンがあったり…詳しいことは本編を楽しみにしていてください。きっとその秀逸さに笑ってしまうと思います。
いかがでしょうか。ロボットアニメに興味のある方、面白くも破天荒なアニメを観たい方、笑えるエロアニメを観たい方にはオススメです。
アニメを普段観ない方には少しインパクトの強い作品ですが、逆にアニメをよく観る方には刺激が強く目を引く作品になると思いますよ。
ではでは〜