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冴えない彼女の育て方 加藤恵の衝撃

こんにちは

今回は冴えない彼女の育て方について。

冴えない彼女の育て方、通称冴えカノは現在BSで再放送されており未視聴の僕は今期アニメであるかのように観ているわけですが、先日冴えカノ3話を観ました。そして僕は衝撃を受けたのです…そう、加藤恵に。

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  冴えない彼女の育て方、主人公はオタクメガネでモテない男子高校生に周りのヒロインはツンデレツインテールに黒髪ロングクールの2人の女子高生。この3人ははっきり言ってテンプレ中のテンプレです。このベタな環境の中でひときわ異質なヒロインとしているのが加藤恵です。

髪型や顔つき、スタイルや言動はきわめて普通。全体的に可愛いが昨今の記号化された2次元ヒロインに当てはまるような濃い色合いはありません。一方で本編でも指摘されている通り地味というほど地味なキャラ付けもありません。普通に可愛いのです。

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そんな加藤恵のどこに魅力があるのか。僕が彼女から感じたのは「現実にいそうな子」という感覚です。彼女は他のアニメキャラのように際立った特徴がないからこそ現実感があるのです。現実の女の子はもちろん色鮮やかな髪色もしていなければ特筆すべき個性を持っているわけでもないのが大半であり、だからこそ特別な女の子がアニメのヒロインという形で現れるわけです。

「現実にはこんな子はいない」なんてツッコミを受けがちですが、アニメのヒロインとは現実にいないから描かれるものであると僕は考えています。この作品も例外ではなく、澤村のようなオーバーなツンデレや霞ケ丘先輩のような女子高生も現実にはほとんどいないと言えるでしょう。しかしそんなキャラの濃い環境であるからこそ加藤恵は現実感を持つわけです。

 

加藤恵の雰囲気はおっとりとしていますが、一方で全てを他人に流されるような芯のない人間には見えません。主人公との会話においても鋭く指摘したり否定したりする部分を垣間見せています。また、彼女の主人公に対する関心具合もはっきりとはしていません。主人公を好きという明確な描写は(3話時点では)なく、かといって急に家族旅行から帰ってきてはヒロインを演じるために特訓したり一緒に徹夜でゲームをしたり…。フラグを立ててはいないものの、主人公はただの友達とは思っていないような印象を受けます。

要は何が言いたいかと言えば、加藤恵は一言で断定できないキャラなのです。この断定できない自分と加藤恵の性格、そして距離感が絶妙に彼女に現実感を持たせるのです。現実の人間はアニメのように切り取って貼り合わせたような性格であったり書き表わせられる感情で示された距離感があるわけではありません。掴みきれない性格や距離感があるからこそ人間を人間として感じられるわけです。僕は加藤恵に対して現実の人間と同じような感覚を持ちそれがアニメ上で生きていることに衝撃を受けました。そして今回このように筆を取ろうと思ったわけです。

 

おそらくそれは作者の意図するところでもあったと思います。特にヒロインの性格は上記に書いた通りですが、性格だけでなく名前も澤村・スペンサー・英梨々と霞ケ丘詩羽というゴリゴリの二次元ネームなのに対し加藤恵はありふれた名前です。他の2人を際立たせることによって加藤恵が色の濃淡の差として現れるわけであり目を引く形となるわけですね。

 

それにしても加藤恵の現実感は罪ですね。距離をとって見れないから彼女にどんどん惹きつけられてしまう。彼女の掴みきれない雰囲気から放たれる少し大胆な行動にドキドキしてしまいます。自分の好みもあるのでしょうが…。

 

今回は3話時点での投稿であり、全編は観ていないのでこれから動向を追いつつまた観終わる頃にでも書きたいと思います。

書き足りない感じですが今回はここまで。

ではでは〜